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「終わらない戦争」日本軍『慰安婦』問題を鑑賞して

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ドキュメンタリー映画 上映会
     「終わらない戦争」

日 時:2013年1月15日(火)午後6時~8時
場 所:大名クロスガーデン(福岡市中央区大名1-12-17)

キリスト教学Ⅱ 「終わらない戦争」日本軍『慰安婦』問題を鑑賞して「慰安婦」問題を知らなかった学生達が証言と歴史の流れを知ることによって、事実と向き合っていく姿に励まされます。地道に 伝えて行くことの大切さを教えられました。
          「終わらない戦争」 貸し出し案内
    http://www.ianfu-kansai-net.org/63years_on/

二度と悲しい出来事を繰り返さないために、あなたに聞いてほしい声がここにあります。
それは加害者・被害者だけの問題ではなく、わたしたちの問題なのです。





H.S
   
もともと慰安婦という言葉も、そのような行為が行われていたということについても、なんとなくは知っていました。また、木村先生の授業でも取り組んだ内容だったので、今回の映画はそれを踏まえての総まとめで見に来たつもりでした。


しかし、映画の内容は私が想像していたものよりも遥かに重く深刻で、自分の中の「慰安婦と日本人の考え」について根底から覆され、改めてすべてを最初から考えさせられる気持ちになりました。慰安婦であった女性本人の口から語られる言葉には、やはりリアルな重みと、さまざまな複雑な思いが感じ取られました。


その話の内容は、聞くだけでも恐ろしく想像すらつかないとても信じ難い話ばかりでした。来る日も来る日も一日中何十人もの兵士を相手に性奴隷としてしか扱われなかった少女たち。まだ年端もいかない少女だった被害者たちの胸にどれほどの傷を残し、その人生を狂わせてしまったのかを考えるだけで、本当に胸が痛みました。


私が最も印象的で、何よりもショックだったのは、日本軍の子供を妊娠してしまった女性に行われた仕打ちでした。強姦され続けた結果、子供を孕んだことにより暴行を受け、強制的に堕胎、更には子宮の摘出まで…女性にとってどれほど辛いことでしょうか。


私は言葉を失い、憤りを感じました。決して許されるはずもないこのような一連の行為を“国”が行っていたということに心からゾッとしました。


また、私が個人的に不思議に思ったのが、どの女性も過去に行われた行為について鮮明に記憶していたという点。辛い記憶は人間が生きていく上で、人間の本能として脳が忘れようと作用すると聞いていましたが、被害者の記憶に鮮明に残っているということはやはりそれほどの大きなショックを伴ったのであろうと思いました。


それ程までに辛かった記憶を持ちながら生きてきた女性達に対し、未だ納得のいく形での謝罪が行われていないという事は大変恥ずべきことだと思いました。同じ女性の身として、国関係なしに絶対に隠し通されるべき・許されるべき問題ではないと思います。


日本政府は過去に我が国が起こした過ちを真っ向から認め、より多くの被害者の方が生きておられるうちに、“被害者の方の納得のいく形”で謝罪を行い、日本の歴史として公にしていくべきだと思いました。


会の最後に「本当の戦後はまだ訪れていない」おっしゃっていた方もいらっしゃいましたが、その言葉の本当の意味をこの映画を通して理解することが出来たように思います。



今までの私がそうであったように、“戦争時代の問題は昔の人の問題”としか認識していない若い世代の自覚がもっと必要だと強く感じました。今回の上映会に参加して慰安婦についての実情を知り、改めてしっかりと考える機会が出来たことを幸いに思います。被害者の皆様の為にも1日でも早い解決を、望みます。



  
                    「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク

                                        

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「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク

Author:「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク
私たちは「慰安婦」被害者に20年あまり前に出会い、その被害の深刻さに衝撃を受けました。私たちは被害者が生存中に「解決」したいと、さまざまな道を探りながら活動し続けてきました。今も大きな課題として残る「慰安婦」問題を多くの人に分かりやすく伝え、今後このような性暴力を起さないために私たちはブログを立ち上げました。

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河野談話全文

慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話  いわゆる従軍慰安婦問題については、政府は、一昨年12月より、調査を進めて来たが、今般その結果がまとまったので発表することとした。  今次調査の結果、長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。  なお、戦地に移送された慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていたが、当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた。  いずれにしても、本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。また、そのような気持ちを我が国としてどのように表すかということについては、有識者のご意見なども徴しつつ、今後とも真剣に検討すべきものと考える。  われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。  なお、本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含め、十分に関心を払って参りたい。(1993年8月4日、外務省ウェブサイトより

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