「慰安婦」問題ってなーに？

「慰安所」ではどうだったのでしょうか？


軍「慰安所」では女性たちはどのような状態に置かれていたのでしょうか？
植民地だった朝鮮人女性の証言からは「よい仕事がある、お腹いっぱい食べられる、工場で仕事をする」などの甘言で売られてきた人が多かった事が分かります。自分達がどんな所に送られたのか分からず、軍医による性病検査に激しく抵抗した様子が軍医の日記に記されています。


慰安所に連れてこられた女性たちは日本兵に激しく抵抗しました。殴打により骨折したり、焼きごてやたばこの火を押しつけられたり、刀で切りつけられたり、数々の暴行の傷跡が今も被害女性の体に刻まれています。（金英淑さん、朴永心さん、河順女さん、李順徳さん、宋神道さん、李玉善さんなど多数）
逃げる事が出来ない状況で自殺を考え、クレゾールを飲んで死のうとした女性、また性病に罹患したり、妊娠、出産、流産した女性も数多くいます。
一部の論者が「接客を断る権利も認められていた」と主張していますが、少しでも抵抗すれば軍人や業者から激しく殴られるのが常態化していました。


「慰安所」設置の目的の一つに敵に対する防諜がありました。軍「慰安婦」の外出は逃亡防止と防諜の必要性から厳しく制限されていました。ですから「慰安婦」は運動会や夕食会などにも参加し待遇は良かったというのは、あくまで軍人行事に「慰安婦」たちを連れて出ただけで、彼女達のために催されたものではありません。


また占領地（中国、フィリピン、インドネシアなど）の女性の連行事例を見てみると地元の有力者に命じて女性を集めたり、また軍が直接暴力的に現地の女性を拉致、連行したケースが少なくありません。例えば上級司令部の統制外で配下の軍人たちが拉致してきた女性を監禁し輪かんを繰り返した、中国山西省の性暴力がこのケースです。

戦後、女性たちは不妊症や内臓疾患、歩行障害、精神的障害や深刻なＰＴＳDに苦しみました。
　　　　　　　　　　　　　 「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク (明)



参考資料：＊『ここまでわかった！日本軍「慰安婦」制度』日本の戦争責任資料センター
　　　　　　アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」編　かもがわ出版
　　　　　　　アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館

　　　　　　　　　　　　　　

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