ナヌムの家7名の実務者の告発を支持します! ナヌムの家は被害者ハルモニたちのための施設です!
ナヌㇺの家 - 2020年06月20日 (土)
ナヌムの家は、日本軍「慰安婦」被害者に向き合いたいと願う日本人にとっても特別な意味を持つ場所です。被害者の体温を感じながら、日本の慰安所政策、日本軍による性暴力の実態を知り、被害者が生き抜いてくださったことに感謝しつつ、亡くなられたハルモニたちを追悼する場です。
私たちはこの度のナヌムの家7名の実務者による内部告発に驚き、その勇気に感動しました。 運営母体曹渓宗がハルモニたちへの膨大な寄付金をハルモニたち亡き後の福祉ビジネスに回し、ハルモニたちに対して直接使われた金額は寄付金全体の5%にも満たない額だったと知りました。
関釜裁判の原告であった朴頭理ハルモニは、93年にナヌムの家に入居し、2006年に亡くなられましたが、亡くなる前の2年間を思い出します。朴頭理ハルモニの当時の状態は24時間の介護が必要で、ナヌムの家にはその人的余裕がなく、付き添い人を雇わないといけないが、費用は自費で支払ってもらわねばならないとのことで、金銭的に余裕のないハルモニはナヌムの家で生活できず老人専門病院に入ったと聞きました。
しかし、入院の数日後に病院のミスで足に大きな火傷(ホットカイロによる低温火傷)を負われました。安養メトロ病院に移って手術を受けられ、回復しましたが、一人で歩けなかったのでその事故を起こした老人専門病院に戻られました。そして数日後に再び同じ原因の火傷をして安養メトロ病院に移り2回目の手術を受けられました。奇跡的に回復したハルモニはまた同じ老人病院に戻されました。さらにそこでベッドから落ちて大腿骨を骨折して再再度安養メトロ病院に移り手術を受けられ、一時回復されましたが、その病院で最後をむかえられました。
何故、ナヌムの家で介護体制を作れないのか、何故、3度もこの劣悪な老人専門病院に入院させられるのか理解できませんでした。しかし、この度の告発で運営母体曹渓宗の方針が根本原因だったことを知りました。そして、実務スタッフの方々がそのような厳しい労働環境の中で、自費でハルモニたちに必要なものを購入するなど骨身を削って長年ハルモニたちのお世話をしていただいていたことがわかりました。私たちは彼らに深く感謝します。
ナヌムの家運営関係諸氏は実務者たちの声を真剣に聞き、ハルモニたちに贈られた寄付金はハルモニたちのために使ってください。日本軍「慰安婦」問題に関心がないのなら、曹渓宗はナヌムの家の運営から手を引いてください。
私たちは生存するハルモニたちが幸福で穏やかな生を全うされることを切に望んでいます。
「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク
戦後責任を問う・関釜裁判を支援する会有志
「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク
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