「遅ればせながら、戦後70年企画第1弾の質疑応答の感想」 ブログメンバーより
★ブログメンバーからのメッセージ - 2015年11月20日 (金)
会場の様子から
質疑応答の時間に出た質問や来場者の方々の様子から、安倍政権の安保法制の強行的な進め方や言論統制といえる事態に憤り、危機感を強めている人が多いと実感しました。
昨年の政府の河野談話検証、そして朝日新聞バッシング以降、社会の問題に意識を向けている人々のなかで、「慰安婦」問題への関心はとても大きくなっているようです。その分、あらためて、どういう問題で、被害の規模はどのようであったか、確実なことを知りたいと思う方が増えているのかもしれないとも思われました。
「証拠となる文書や写真は存在しないのか」という質問も寄せられました。どれだけ実態が明らかになっているのか、確かな根拠があるのか不安に思われているのかもしれません。ですが、木村牧師が応答されたように、「証拠は山ほどある」のです。
政府自身が、公文書をたくさん保有しています。研究者や運動体がそれらを発掘し、事実を解明してきました。運動関係者で刊行したばかりの資料集『日本軍「慰安婦」問題資料21選』は、この日、物販コーナーで完売しました。
「兵士や医師たちはなぜレイプしたのか」という質問は、なぜそこまでひどいことが起こるのかという根本的なところを問われるものでした。班忠義監督作品『ガイサンシーとその姉妹たち』は、日本軍の性暴力が女性にもたらしたあまりに痛ましい現実を写しています。まるで戦争に向かいつつあるかのような現在、悲劇が繰り返されないように抵抗していかねばなりません。
「大国の力づくでの占領やイスラムのテロなどにどう対処していけばいいか」という声も上がりましたが、ナショナリズムで憎悪を煽るのではない方向で、戦争をさせない、平和を築いていく市民の力が問われているのだと痛感しました。
「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク(直)
「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク
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