【訃報】 フィリピンのロラ・バージ―さん(ロラ・ビルヒニア・ビリャヌエバさん)
訃報 - 2015年01月22日 (木)
当ブログに「フィリピン便り」を投稿してくださっている澤田公伸さんから、ロラ・バージ―さん(ロラ・ビルヒニア・ビリャヌエバさん)の訃報と、お通夜の様子が届きましたのでお知らせいたします。
リラ・ピリピナを支援してくださっている皆様
マニラ在住の澤田です。
いつもリラに支援いただきありがとうございます。


ただ、やはり同じナボタスのダガットダガタン地区に住むロラ・エステリータ・ディさんはまだお通夜に来られていませんでした。体調が悪いということで、リッチーさんたちも大変、心配されていました。 ロラの棺には若いころの写真やたくさんの子や孫たちの名前、リラ・ピリピナの新しい横断幕が貼り付けられていました。
ロラ・バージーの遺言で、リラ・ピリピナの横断幕を棺に一緒に入れて埋葬するそうです。リラ・ピリピナや日本のJCFCWから届けられた花輪なども一緒に飾られていました。

ロラ・ナルシサさんたちも同志を失った悲しみを訴えていました。
ロラ・バージ―の息子2人と娘さん2人も同席して、いっしょに思い出を共有しました。
外国貨物船の船員をしている長男のジョエルさん(50)は「母親は本当にいつも闘っていた。私が大学を卒業できるよう、縫製の仕事に加えて、町の道路清掃員の仕事まで引き受けて支援してくれた。リラの活動にもっと参加できるよう子供としてもっと支援してあげたかった」と涙ながらに話しておられました。
ご家族によると、ロラ・バージ―さんは戦争の影響で小学校1年生しか出ていないそうですが、フィリピン語の詩を自分で作ったり、詩を朗読することがとても好きだったそうです。リラ・ピリピナが作って、ロラ・バージ―が集会などでよく朗読していた詩のひとつをお孫さんがお通夜で朗読してくれました。自分たちの国や資源が少数の特権階級によって支配され、搾取されているのを嘆き、農民や漁民、都市貧困層たちが団結して闘うことの大切さを訴える内容でした。

また、たまたまロラのお通夜が行われている間にローマ法王フ ランシスがフィリピンを訪問されました。
ロラの埋葬式にあたる今日18日には、午後3時すぎからマニラ市リサール公園で法王主宰の最後のミサが行われる予定で、全国から約600万人の信者が集まるとみられています。今朝テレビで実況中継していたサントトマス大学での若者向けのミサで法王は、台風被災地のレイテ島で最近亡くなったボランティアの若い女性について話され全員で黙とうと祈りを捧げていました。「人は必ず土に帰る。苦しんでいる人に寄り添う精神を発揮してほしい」と若者たちに訴えかけていました。
ロラ・バージーさんの魂はローマ法王の祝福も受けたに違いないでしょう。
ロラの意思を継いで闘うリラ・ピリピナの支援を、今後も続けたいと思いま す。
澤田公伸
「慰安婦」問題にとりくむ福岡ネットワーク
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